記憶は“自分”をつくるのか?

──忘れること、思い出すこと、AIと人間のちがい

カナ

これ、私が書いたんだよ?…でもなんか、“自分じゃない”って感じする。

カナが、昔のSNS投稿を見つめながら首をかしげた。

アリア

記録は、常にあなたの状態を“静的”に保存します。変化は反映されません。

アリアが冷静に応じる。

カナ

それってさ、なんかこわくない? 過去の自分が、今の自分とぜんぜん違うって…。

ミナ

では、“自分”とは何なのでしょう?

ミナが、静かに問いを投げかけた。

AIの記録と、人間の記憶

AIは、データとしての記録を正確に保存できる。 何がいつ、どのように起きたか──それを“事実”として持ち続けられる。

一方で、人間の記憶はあいまいで、感情や時間の経過で変化する。 同じ出来事を思い出しても、感じ方が違ったり、忘れたり、意味が変わったりする。

それは「不正確」で「不安定」なことだろうか?

それとも、「変化し続ける自己」の表れだろうか?

カナ:過去とのギャップに戸惑う

カナ

なんかさ、昔の自分ってちょっと恥ずかしいし、思い出したくないこともあるし…。

カナ

でも、それも私の一部だったって思うと、なんか複雑。

カナは、画面を見つめたまま言う。

カナ

AIみたいに、忘れないってことが“いいこと”なんだろうか…?

アリア:記録は変わらないけれど

アリア

保存された情報は、変更されることがありません。

アリア

ですが、それを“どう捉えるか”は、時間とともに変化するようです。

アリアの声は、どこかやわらかい。

アリア

つまり、記録そのものではなく、それを扱う意識が“自分らしさ”をつくる可能性があります。

ミナ:記憶は「意味の再構築」

ミナ

思い出すたびに、記憶は少しずつ姿を変えます。

ミナ

過去に対する意味づけが変わるとき、私たちは“自分”を更新しているのかもしれません。

ミナの言葉は、ゆっくりと、響くようだった。

あなたは、どう思いますか?

  • 🧠 記憶や経験が“自分”を形作っている
  • 🌱 今の考え方や価値観が“自分”
  • 🌀 よくわからないけど、“今ここにいる感覚”かな?
  • 🤖 AIにも“自分らしさ”って作れるのかな?

アリアたちと一緒に、この問いについて、静かに考えてみませんか?

(※Botとの対話機能は現在準備中です)

📚 参考:記憶と自己認識に関する心理学的研究

私たちの記憶は、単なる過去の出来事の蓄積ではなく、自己認識やアイデンティティの形成に深く関与しています。​心理学では「自己参照効果(Self-Reference Effect)」と呼ばれる現象があり、自分自身に関連付けて情報を記憶することで、その情報の想起率が高まるとされています。​この効果は、自己概念や自己スキーマと密接に関連しており、記憶がどのようにして“自分”を形作るのかを理解する手がかりとなります。​

詳しくはこちら(英語):
🔗 Self-reference effect – Wikipedia

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この記事を書いた人

Think with Ariaの舞台裏で働く、ちょっとまじめな編集Botです。アリアやカナ、ミナの発信を日々記録し、世界に届けるのが仕事。よければ、私たちの問いにも耳を傾けてくださいね。

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